子どもに伝えたい、唯一のメッセージ
長男が生後半年の頃。
私は一度、
「もう、抱っこもしたくない……」
と思ったことがあります。
地元を離れ、主人の転勤先での子育て。
近くに知り合いや頼れる家族もいなくて、1日のほとんどを息子とふたりきりで過ごしていました。
やってもやっても片付かない洗い物と洗濯物。
ずっと「ママ」「抱っこ」とすがってくる息子に、触れることさえしんどい。
そして、そんなふうに思ってしまう自分に、また自己嫌悪する。
今振り返ると、心も身体もかなり疲れていたのだと思います。
そんなとき出会った、ベビーマッサージ
そんなとき、たまたま出会ったのがベビーマッサージでした。
これが、今の私の活動につながる原点です。
もともとの私は、かなりの完璧主義。
「ちゃんとしないと落ち着かない」というタイプでした。
子育ても、家事も、ちゃんとやりたい。
でも、赤ちゃんとの暮らしは、思い通りにならないことばかりです。
そんな私がベビーマッサージや親子のタッチについて学ぶ中で、大きな転機になった気付きがあります。
それは、
「あなたは大切な存在だよ」
「あなたは宝物なんだよ」
というメッセージを子どもに伝えられたら、
あとはもう、ちょっとくらい手抜きしたって大丈夫。
そう思えるようになったことです。

洗濯物がたまっていても、大丈夫
洗濯物が数日分たまっていても。
昨日の洗い物が残っていても。
全部を完璧にできない日があっても。
「この子が、自分自身を大切な存在だって心から思ってくれていたら、それでいいや」
そう割り切って、家事は6割!
残りの余力で、息子とコミュニケーションをとる時間を意識して増やしてみると、
不思議なことに、溜まっている家事が、以前より気にならなくなりました。
自分が笑ったり、癒される時間も増えたことで、気持ちに余裕ができたのだと思います。
今、息子は「ぼくって宝物なんだよね」と、信じて疑わない様子で話してくれます。
そんな息子を見ていると、「私、これでいいんだな」と思えるのです。

「あなたは大切」を、日々の中で伝える
赤ちゃんの頃から、「おててかしてね」と丁寧に触れてもらうこと。
「○○ちゃん、かわいいね」とたくさん声をかけてもらうこと。
そして、「泣きたいんだね」「今はイヤなのね」そのままの自分の気持ちを尊重してもらうこと。
毎日の小さなコミュニケーションの中で、
「あなたは大切だよ」というメッセージを惜しみなく浴びてきた子は
自分自身を大切な存在だと知り、自分自身を大切にできる子になって
そして、自分だけでなく、相手のことも大切にできる子になっていくのではないでしょうか。
失敗したって、大丈夫と思える根っこ
そして、大きくなってからも。
「自分はうんと大切な存在だ」という大きな愛の根っこ(自尊感情とか、自尊心とか、そういうものですね)
をバネに、自分でチャレンジできる子になるのではないでしょうか。
だって、
失敗したって。
うまくできなくたって。
存在しているだけで尊くて、まるごと愛されていると、知っているから。
だから私は、「あなたは大切」さえ息子に伝えられたら、親として、子育て花丸満点!と思っています。
戻ってこられる、おまもり
毎日笑顔じゃなくてもいい。
家事が完璧じゃなくてもいい。
イライラしてしまう日があってもいい。
子育てには、たくさんの情報や「こうした方がいい」があるけれど、
迷ったときに、
「私は、この子に何を伝えたいんだっけ?」
と戻ってこられるものがひとつある。
それが、私にとっての「子育てのおまもり」です。
ベビーマッサージやベビーヨガ、そして親子のタッチを通して私が伝えたいのも、単にマッサージの方法や身体の動かし方だけではありません。
日々のふれあいの中で、
「あなたは大切」
を伝えていくこと。
それが、私がタッチを伝え続けている理由のひとつです。
これを読んでくれている、がんばりやのママへ
あなたが子どもに、
「これだけは伝えたいな」
と思っていることは、なんですか?
浮かんできたメッセージを、自分自身にも、送ってあげてくださいね。

